好評で完売!絶品チーズケーキ、パウンドケーキが人気 さいたま市発祥サツマイモ“紅赤”のすごさ感激 市や企業など連携し商品開発へ 将来的には「ふるさと納税」返礼品に

パレスホテル大宮で販売されている「紅赤チーズケーキ」(左)と「紅赤パウンドケーキ」

 埼玉県さいたま市、パレスエンタープライズ、国際学院埼玉短期大学は26日、市産農産物の地産地消を推進しようと、3者の連携協定を締結した。取り組みの第1弾として、同社の運営するパレスホテル大宮で31日まで、市産サツマイモ「紅赤」を使用した料理やスイーツを販売する。いずれも同大学生が考案し、シェフと共同開発した。今後も旬の農産物を活用したメニューを提供していくとしている。

 市農業政策課によると、地産地消のほか、3者連携で地域の食文化の継承につながる食育を推進する。年間を通して、市内産のイチゴ、トマト、小松菜、くわいなどを使用したメニューを提供する予定。将来的にはふるさと納税の返礼品にしていきたいという。

 紅赤はさいたま市発祥のサツマイモで、上品な甘さとほっこりとした食感が特長。考案された3品のうち、「紅赤マヨマスサラダ」はホテルの朝食に提供。「紅赤チーズケーキ」(税抜き400円)と2種類の「紅赤パウンドケーキ」(同300円)は一日限定個数で販売し、好評を得て完売しているという。

 パウンドケーキを試食したという清水勇人市長は締結式で、「大変おいしく、非常に感激した。旬の市産農産物の地産地消、農業の魅力発信に期待したい」と述べた。

 同社の海保邦男社長は「地元の食材を商品化でき、光栄に思う。連携を機にメニュー化を図っていきたい」。同大の大野博之学長は「連携協定をステップに、古里愛にあふれる人との絆が深まり、幸せな人が一人でも増えるように力を尽くしたい」と語った。

 同ホテルの毛塚智之総料理長は「学生のアイデアは斬新で、いい意味でシンプル。素材の味が引きたち、良い仕上がりになっている」と評価。今後も年間を通して、旬の市産農産物を活用する方針で、「市から生産者を紹介していただきながら、学生のレシピを軸に商品化していきたい」と話していた。

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