金杉駐中国大使、拘束邦人と面会 着任後初、早期解放へ決意

金杉憲治駐中国大使

 【北京共同】金杉憲治駐中国大使は30日、中国当局にスパイ容疑で拘束されているアステラス製薬の日本人男性社員と領事面会した。面会は昨年12月の着任後初めて。日本政府関係者が明らかにした。

 前任の垂秀夫氏が昨年11月に行ったのに続く大使の領事面会。日本政府として男性の拘束を重くとらえていることを中国に示し、早期解放を求める決意を示した。

 日本政府関係者によると、男性の健康状態に問題はないという。医務官も同行し、男性の健康状態をチェックした。男性との領事面会は今回で10回目。金杉氏は着任の記者会見で早期解放を「中国側に働きかけていきたい」と語っていた。

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