神戸・北区ヤマト運輸2人殺傷 被害女性の遺族らと会社が和解 神戸地裁

神戸地裁=神戸市中央区橘通2

 2020年10月、神戸市北区のヤマト運輸集配所で、パート従業員の女性=当時(47)=ら男女2人が、同僚だった男に殺傷された事件で、殺害された女性の遺族ら4人が、上司の対応が男の逆恨みを招いたとして、同社に約1億1200万円の損害賠償を求めた訴訟は、神戸地裁で30日までに和解が成立したことが分かった。

 原告側の弁護士によると、和解は昨年11月30日に成立。原告に対する支払いの有無など、和解内容は公表しないとしている。

 一審神戸地裁判決などによると、事件は20年10月6日午前4時過ぎに発生。女性は集配所の敷地で、筧真一受刑者(49)=殺人罪などで懲役27年が確定=に包丁で刺されて殺害された。事件の前日、筧受刑者は別の男性従業員とトラブルになり、仲裁した女性にけがをさせ、同社の上司から退職を促されていた。

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