中国財政省によると、宝くじ「彩票」の2023年の販売額は前年比36.5％増の5,796億9,600万元（約12兆円）だった。経済観察報（電子版）によると、18年の5,114億7,200万元を上回り、過去最高を更新した。若者の宝くじ人気が金額を押し上げた要因の一つとみられる。
収益を福祉などに充てる「福利彩票」は31.3％増の1,944億4,100万元、スポーツ振興のための「体育彩票」は39.3％増の3,852億5,500万元だった。
くじの種別では、数字選択式が13.8％増の1,768億300万元、スポーツの試合結果を予想するタイプは36.2％増の2,464億7,600万元、購入したその場で当たりが分かるスピードくじは２倍の1,190億2,100万元だった。
23年の各月の販売額は10月まで前年同月を上回る好調が続いた。11、12月は前年同期にサッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）カタール大会が開催され、スポーツ振興くじの売り上げが急増していた反動で、前年同月を下回った。
経済観察報によると、業界関係者は24年の宝くじ販売額が6,000億元を突破するとの見方を示した。24年６、７月にはサッカー欧州選手権が開催される予定で、スポーツくじの販売を底上げするとみている。
