大村市と諫早市が移住者同士交流会を初共催 「長崎県央全体で移住者数の底上げを」

大村、諫早両市の移住者が親睦を図った合同交流会=大村市、グルーンおおむら

 大村市と諫早市は27日、両市に転入した移住者同士の親睦を図ろうと「おおむら暮らし×いさはや暮らし移住者交流会」を大村市内で開催した。両市が合同で交流会をするのは初めて。
 交流会自体は大村市は10回目、諫早市は3回目。ライバル関係と言われることも少なくない両市だが、担当者によると、長崎県外から移住した市民にとって両市の間に大きな差はなく、「むしろ県央全体で力を合わせ、移住者数を底上げしよう」との思いで開催にこぎ着けたという。
 会場は大村市玖島1丁目の「グルーンおおむら」に設け、両市の移住者計22人(諫早13、大村9)が参加。大久保潔重諫早市長、園田裕史大村市長も出席した。
 参加者は「本県出身でUターンした」「東京の会社で勤務を続けながら2拠点生活をしている」など自己紹介。ラッカセイを塩ゆでした大村名物「ゆでピー」や諫早おこしを食べながら日ごろの考えを話した。「食べ物も景色も人もいい」「家賃や駐車場代が安い」と利点を挙げる人もいれば、「出身地なのに何も知らないと気付いた」「同年代の移住者の仲間が欲しい」と話す人もいた。
 大阪府から大村市に移住した会社員、丹路修平さん(31)は「諫早・大村をよくするためにどうするかという話ができ、参加して良かった。(大村は)景観がきれいで店も多くて住みやすく、何より人が温かい」と語った。

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