受験生を応援 吉川区原之町 割烹品和亭 「謙信勝負飯」提供

品和亭で提供している「謙信勝負飯」。通常のテイクアウトは2段に重ねて渡している

受験生を応援しようと、吉川区原之町の「割烹 品和亭」は今年も、戦の高い勝率から軍神とあがめられた上杉謙信の強さにあやかった「謙信勝負飯」を提供している。高校や大学入試を控える学生たちに「夢を勝ち取ってほしい」と願いを送っている。

吉川産のコメ(計60キロ)や五角(合格)箸は、今月11日に上越市春日の春日神社で合格祈願のおはらいと祈とうを受けた。秘伝のたれに漬けた鶏の甘唐揚げや、見通しが良いようにレンコン、保存食といわれるゼンマイの煮物、アスパラ菜のおひたし、喉にいいキンカンの甘露煮などを盛り付けている。

湯漬けにして食す当時の武将の食べ方にちなみ、かつおだしを用意しており、途中まで食べた後、だし汁をかけて、2通りの食べ方を楽しめる。

また、「越後上越 上杉おもてなし武将隊」の応援メッセージ動画を2次元コードから視聴できる用紙を添えている。

以前は中学生を招いて激励の食事会を実施していたが、現在はテイクアウトでの提供が中心。始めた当初に食べた世代の中では親になって買う人もいるという。

高橋孝一店主(54)は「食べて努力して、夢を勝ち取ってほしい。進学して離れても上越で育ったことを糧に頑張ってほしい」と話している。

250食限定で、残り150食ほど。おおむね3月まで。1食1400円。2日前までに予約を。電話025・548・2008。恵方巻の予約も今月31日まで受け付けている。

謙信勝負飯は、北陸新幹線開業を控えた2010(平成22)年10月に、上越青年会議所や市内飲食店が「上越のご当地グルメ」として考案した。同店は以降、受験シーズンを含め年間を通じて提供を続けている。

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