長崎県雲仙市小浜町の小浜消防署の移転建て替え工事に伴う安全祈願祭が22日、町内の敷地内であり、関係者が工事の無事を祈った。工期は2025年5月まで。同年内に供用開始予定。
同市内5町（吾妻、愛野、千々石、小浜、南串山）を管轄する同消防署の現庁舎は1972年建築。老朽化が進み、敷地も手狭なことから、南へ約1.5キロ離れた市小浜体育館近くの市有地に移転する。
新庁舎は鉄筋2階建て延べ床面積約2100平方メートルで現庁舎の約3倍。敷地面積は約4300平方メートルで訓練設備、倉庫を新たに設ける。総事業費は約17億円。
建物は、諫早、大村、雲仙3市の消防救急業務などを担う県央地域広域市町村圏組合（管理者・大久保潔重諫早市長）が建設し、土地は雲仙市が無償貸与する。
祈願祭には、大久保市長や金澤秀三郎雲仙市長をはじめ組合関係者ら約70人が出席。大久保市長は「消防体制の充実や、多種多様化する災害への備えを強化する」とあいさつした。
