同じ「瑞穂小」被災地の仲間にエール 青森県つがる市から石川県羽咋市へ メッセージや動画制作

羽咋市瑞穂小に送る動画の撮影で「応援しています!」と呼びかける、つがる市瑞穂小6年生
貼り紙のプレゼントには画用紙などで制作した桜の木や花、「しゃこちゃん」などを配置した。メッセージカードも貼った

 「どんなことがあっても諦めないで」「地震に負けるな」。青森県つがる市の瑞穂小学校6年生28人が30日、校名が同じで、能登半島地震で被災した石川県羽咋(はくい)市の瑞穂小学校に送る復興応援のメッセージや動画などを完成させた。同名校の絆を胸に、現地に思いが届いてほしいと願って作業した。2月2日ごろに発送する。

 両校は、羽咋市瑞穂小の関係者がインターネットでつがる市瑞穂小を見つけたのを機に、2021年から毎年オンライン交流を行っている。本年度も2月に互いの地域を紹介し合う交流を数カ月前から予定していたが、地震により羽咋市瑞穂小が学校行事を見送るなどの影響が出ているため、中止の方向になった。

 そこで、つがる市瑞穂小の6年生たちが「被災者のために自分たちにできることはないか」と今回の企画を発案。今月半ばから少しずつ準備を進めた。明るい気持ちになってほしいとの思いを込め、画用紙などで作った桜の木、同市出土の遮光器土偶「しゃこちゃん」、現地の名物だというスイカなどを配した、応援貼り紙を作った。

 30日は、一人一人が復興を願うメッセージを書いて紙に貼った。折り紙で制作した羽咋市瑞穂小児童向けの花174点を箱に詰め、最後はメッセージの動画を撮影。「皆さんの笑顔が少しでも増えたらうれしいです」「青森から皆さんのことを応援しています」などと呼びかけた。

 太田瑛仁君は取材に「少しでも早く前のような生活が送れるように、と願ってメッセージを書いた。元気になってもらえれば」と話した。

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