関西財界セミナー、2025年は神戸で 阪神・淡路30年の節目に 記憶や教訓継承の思い込め

2005年2月に神戸で初開催された関西財界セミナー=神戸市中央区港島中町6、神戸ポートピアホテル

 関西の企業経営者らが社会や経済の課題、将来像などを議論する「関西財界セミナー」が2025年2月に神戸市で開かれることが31日、分かった。例年の会場は京都市内だが、1995年の阪神・淡路大震災から30年となる節目に、震災の記憶や教訓を語り継ぐ意味を込めて開催する。神戸開催は震災10年の05年以来、20年ぶり2回目。

 主催する関西経済連合会と関西経済同友会のトップが同日、合意した。日時は未定だが、神戸市中央区の神戸ポートピアホテルを会場とする予定。

 63年に始まった「財セミ」は、松下電器産業(現パナソニックホールディングス)創業者の松下幸之助氏ら、関西の名だたる経営者が集い、議論する場として定着。62回目の24年は2月8、9日に京都市の国立京都国際会館で開かれる。経営者ら約300人が六つの分科会で討議する。

 神戸でも同規模を見込み、終了後の交流会を神戸市東灘区の六甲アイランドなどで開く構想もある。

 神戸経済同友会の楢木一秀代表幹事(神戸製鋼所顧問)は「震災30年、そして大阪・関西万博の年に神戸開催が決まり、うれしい。盛り上がりを期待したい」と話した。(高見雄樹)

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