小中の学用品を全額無償化 東京・品川、所得制限なし

 東京都品川区は31日、区立小中学校と義務教育学校の児童生徒が使う書道用具などの学用品について、2024年度から所得制限を設けず全額無償化すると明らかにした。家庭の負担を減らし、子育てしやすい環境を整備するのが狙い。区によると、所得制限なしの学用品全額無償化は全国的にも異例という。

 無償化の対象となるのは、計46校に通う小学1年から中学3年の約2万4千人。書道用具のほか、絵の具、学習ドリルなど、これまで家庭が負担してきた補助教材の費用全額を、各学校に交付する。1人当たり1万1千円~3万9千円で、区は24年度当初予算案に約5億5千万円を盛り込む。

© 一般社団法人共同通信社