「天空の城」ドローン撮影、初解禁 冬季限定で1日3組 朝来市が要望に応え、予約制で許可

特別に許可を得てドローンで撮影した国史跡・竹田城跡=2023年1月、朝来市和田山町竹田

 兵庫県朝来市は2月17~28日、「天空の城」として知られる国史跡・竹田城跡(同市和田山町竹田)のドローン撮影を一般向けに初めて解禁する。普段はドローンの飛行を禁止しているが、冬季の閉山期間を利用し、予約制で許可。一般社団法人の同市観光協会が主催し、希望者を募集している。

 期間中の各日午前7~9時▽同10~正午▽午後2~4時-の3枠を用意。それぞれの時間帯で先着1組を受け入れる。ガイドや監視要員が同行する。

 同市は、ドローンの飛行について観光客らが訪れる観覧日だけでなく、城跡に登城できない閉山期間中も特別に許可した場合を除き禁止している。登城者や周辺住民の安全を確保するためで、一般の写真ファンらがドローンによる空撮をすることはできない。だが、地元の宿泊施設や観光客から、冬季のイベント開催やドローン撮影の機会を求める声が強く、予約制で解禁に踏み切ることにした。

 機体を保有する人が対象で、国土交通省のオンラインシステム「ドローン情報基盤システム2.0」への登録や、賠償責任保険への加入も必要。

 1組3万円。撮影日の14日前までに専用の「竹田城跡ドローン撮影申込サイト」から申し込む。同市のふるさと納税の返礼品(寄付額10万円)としても用意。同観光協会TEL079.668.9177 (小日向務)

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