サッカー日本代表、バーレーン戦にどう立ち向かう? 決勝トーナメント1回戦間近! サッカージャーナリストが解説

モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」(毎週月曜~金曜6:00~9:00)。1月26日(金)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」のテーマは「AFC アジアカップ カタール 2023」。サッカージャーナリストの河治良幸さんに解説していただきました。

パーソナリティのユージ、吉田明世

◆「思った以上にアジアの厳しさを思い知った」

4年に一度、「AFC(アジアサッカー連盟)」に加盟するナショナルチームの頂点を決める、大きなイベント「AFC アジアカップ カタール 2023」。2011年以来3大会ぶり5度目の優勝を目指す「サムライブルー」サッカー日本代表は、予選となるグループリーグで合計3試合を消化して、結果は2勝1敗(第1節ベトナム代表戦(○4-2)、第2節イラク代表戦(●1-2)、第3節インドネシア代表戦(○3-1))。グループDを2位通過しました。

ユージ:まずは、グループDにおける日本代表の戦いを、サッカージャーナリストの河治良幸さんに振り返っていただきます!

河治:下馬評としては本当に優勝候補の筆頭でした。各ブックメーカーでも(オッズは)一番人気で2位の韓国やカタールを引き離すくらいの優勝候補で、世間的にはそういう目で見られていました。(優勝候補ということで)対戦相手も対策を練ってくるわけですが、思った以上にアジアの厳しさを思い知ったなというところです。

選手たちは基本プロフェッショナルで、常識で考えられる範囲での気の緩みはないと思いますが、対戦相手もプロです。そのレベルのところで、気の弱さが少し出てしまったのかなと。それを巻き返していくのに時間がかかったかなという気はします。

ユージ:日本代表は優勝候補とはいえ、グループDでは思った以上に苦戦! そこには、アジアのチームの全体的なレベルアップや、各チームの指導者も立派な方がそろっていたことが理由として考えられます。そんな状況において必ず勝つというのは、なかなか難しいようですね。

ーーさらに河治さんのお話によると、これまでの3試合における日本代表の選手たちの動きや監督の采配について、森保一監督は基本的にその時々の最善策を考えてチームを組んだはずとのことです。

しかし、相手チームがしっかりと研究してきて(日本の選手の動きに)対応してきたため、結果的に日本の動きがうまくハマらず、さらに軌道修正もできなかった。イレギュラーな動きへの対応の遅れが致命的な結果につながったのではと分析しました。

◆対するバーレーン、どんな戦いが待っている?

ユージ:そんな状況においても日本代表は、なんとか決勝トーナメントに進出! グループDで2位通過だった場合、決勝トーナメント1回戦の相手になるのは、グループEを1位通過したチームです。

当初、日本に次いで優勝候補とされている韓国がグループEを1位通過するとみられていたのですが、なんと韓国もグループリーグで苦戦。1勝2引き分け、勝ち点5で、グループEを2位通過となりました。その結果、1位通過となって決勝トーナメント1回戦で日本と戦うのがバーレーン。どんな戦いが待っているのでしょうか?

河治:韓国に1対3で負けているのと、その試合自体はボールポゼッションにしてもシュート数にしても韓国を下回っていたので、僕はそこまで警戒していなかったのですが、やはり中東同士の戦いというか、ヨルダン戦でしっかり勝負強さを発揮して、1対0で勝って上がってきました。少ないチャンスをしっかりものにする力は持っていますね。

前線のアブドゥラ・ユスフ・ヘラル選手や、10番のカミル・アル・アスワド選手など、そういった選手たちが少ないチャンスをものにしてくる怖さは持っています。

日本としては、おそらくイラク戦以上に(試合を)支配できるし、主導権は握れると思いますが、「1発の怖さ」はイラク戦より出てくると思います。

この3試合のなかでコミュニケーションをとって、本当にいろいろと話し合ったと思います。そういったところをしっかり集約させて、守備も攻撃も発揮できれば十分に勝てる相手だとは思います。

ユージ:グループリーグでの反省点を活かして、さらに成長した日本代表の強さを見せつけることができれば、バーレーン戦は決して大変ではないということですね。

吉田:ちなみにグループリーグ2位通過のチームは、1位通過のチームと比べて決勝トーナメントは厳しいスケジュールと対戦相手になり、楽ではない戦いが続きそうですが、逆にいえばワールドカップで勝ち上がるにはそのくらいのことが当たり前なのかもしれません。

◆決勝トーナメントでの注目選手は?

河治:大会というのは、試合を重ねていくごとに成長していくことが大事です。それがなかなか、本命といわれているチームが勝ちにくい理由でもあります。日本はグループリーグでガタッときてしまいましたが、むしろうまくいかなかったことによって、ここから上がっていって、その上昇気流を描いていける可能性を得た、という前向きな捉え方もできます。

例えば大会前までサブといわれていた選手たち、毎熊晟矢(まいくま・せいや)選手が3試合目で物凄くハッスルしましたし、佐野海舟(さの・かいしゅう)選手などといった選手たちが突き上げていって、そこにコンデションが戻ってきて、三笘薫選手あたりが救世主のようになって、さらに融合していけたら良いなと思いますね。

ユージ:これから始まる決勝トーナメントにおいてキーマンとなりそうな選手の名前をいくつか挙げていただきました。まずは、ディフェンダーの毎熊晟矢選手。先日の試合では、右サイドバックでのパフォーマンスが高い評価を得ています。

続いて、ミッドフィルダーの佐野海舟選手。ボランチとして今後のさらなる活躍が期待されています

そして、ケガからの復帰が間に合えば嬉しい、左サイドの三笘薫選手です。決勝トーナメントからの日本代表の成長を促す、良い起爆剤になるかもしれません。

アジアカップ決勝トーナメント1回戦。「日本vsバーレーン】は、日本時間の1月31日(水)夜8時30分キックオフです!

\----------------------------------------------------
1月26日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)聴取期限 2024年2月3日(土) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
\----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月曜~金曜6:00~9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/one/

© ジグノシステムジャパン株式会社