ノロウイルスで集団食中毒 40人が下痢や嘔吐の症状を訴え 広島市

広島市は31日、市内の飲食店で提供された料理を食べた40人が、発熱などの症状を訴え、ノロウイルスによる集団食中毒が発生したと発表しました。いずれも軽症ということです。

広島市によりますと、29日午後3時20分ごろ、市内の医療機関から「食中毒を疑う患者が受診した」と連絡がありました。

調査の結果、1月27日に広島市南区の飲食店が提供した懐石料理を食べた40人(10代~70代)に、発熱、下痢、嘔吐などの症状がみられ、患者の便などからノロウイルスが検出されたということです。

いずれの患者も、この飲食店が提供した料理を食べていたことから、広島市はこの料理を原因とする集団食中毒と断定。31日から飲食店を営業禁止処分としています。

広島市は「ノロウイルスが流行しているので家庭でも気をつけてほしい。飲食関係の方は体調管理を徹底し、手洗いと塩素系漂白剤を使用した消毒を徹底してほしい」と呼びかけています。

▼ノロウイルスの特徴●冬季を中心に1年中発生する
●潜伏期間(感染から発症までの時間)24時間~48時間●下痢、吐き気、嘔吐、腹痛、発熱などの症状が出る

▼予防のポイント●手洗いの励行…帰宅時やトイレのあとの、調理・食事の前に必ず手を洗う石鹸をよく泡立てて、手についたウイルスを浮かせ、流水で十分に洗い流す※アルコール消毒は効果がないため、手洗いがとても重要●吐物等処理…吐物、便で汚れたものは、手袋を使って処理し、汚染箇所は消毒する●食品の扱い…衛生的に扱い、十分加熱調理する

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