広島市佐伯区に来月、イチゴ農園がオープンします。実はこのイチゴ農園、牛乳メーカーが新たな取り組みを、と立ち上げたものです。
イチゴ狩りする生徒
「これにしよう・・・採れた。めっちゃあまい」
広島市佐伯区湯来町にある「サゴタニ牧場」のビニールハウスで27日、湯来南高校と砂谷中学校の生徒28人が、イチゴ狩りを行いました。牛乳メーカーの砂谷がイチゴ農園のオープンを前に生徒たちを招待したものです。
砂谷・久保宏輔 副社長
「やっぱりうれしいですね。イチゴ農園で、実がなるのを見るのは、この農園では、はじめて」
1950年の創業から、牛乳の製造・宅配続けてきた砂谷は、2年前から新しい取り組みとしてイチゴ農園を立ち上げています。準備作業には地元の中高生たちがボランティアとして参加しました。しかし、その年の暮れ寒波による大雪によってビニールハウスが倒壊し大きな損害を被りました。
砂谷・久保宏輔 副社長
「数千万円単位で損害は出ています。ここであきらめるということではないので、何ができるか考えて」
その後、クラウドファンディングも立ち上げ、去年の夏に再びビニールハウスが完成。9月中旬に、3種類のイチゴの苗を植えました。
ボランティアをした中高生はー
「土運びしました」「草むしりと、枯れた葉っぱをとったり」「大変なことがあったけど、こんなにおいしいイチゴができてよかった」
砂谷・久保宏輔 副社長
「たくさんの人に助けてもらってできたイチゴ農園なので、来てくれた人に元気になってもらえる場所にしたいと強く思います」
久保さんが、ここまでイチゴにこだわる理由は、牛乳のためでした。
砂谷・久保宏輔 副社長
「どこまでいっても、酪農・牛乳がメインになっていく。イチゴって牛乳にとってもあうんですよね。いちごミルクもあるし、いちごのジェラート・いちごのチーズケーキ、いろんな商品に展開できると思っていまして、この土地の恵み・産物をかけあわせて作る新たな商品でみなさまに喜んでいただければ」
商品開発の第一弾は「いちごミルク」です。一足はやくいただいてみました
白山貴浩レポート
「牛乳の甘さと、イチゴの甘さが、どちらも感じられてとても美味しいです」
今後、イチゴだけでなく他の果物・野菜などにもチャレンジしながら牛乳の可能性を探っていくそうです。
砂谷・久保宏輔 副社長
「時代によって必要とされるものも変わってくる。僕たちも基本を変えずに、形を変えながらこれからも、牧場があって牛乳があってよかったねと思ってもらえるようにひとつひとつ頑張っていきたい」
イチゴ農園は、来月1日にオープンします。