宮崎銀行 大卒初任給を26万円に 院卒は27万円

 宮崎銀行(杉田浩二頭取)は31日、初任給を最大3割超引き上げると発表した。改定は2015年以来。DX(デジタルトランスフォーメーション)に対応できるIT人材など、地域と同行の成長を担う多様な人材を採用するのが狙い。25年4月採用の新入行員から適用する。
 改定後の初任給は総合職の大学院卒が20万5千円から27万円(31.7%増)、大学卒が20万5千円から26万円(26.8%増)に。勤務地を限定する特定職も大学卒が18万2千円から23万円、短大卒が16万1千円から20万円、高校卒が15万2千円から19万円となる。
 中期経営計画「First Call Bank(ファーストコールバンク)」の基本戦略の一つである「サステナビリティ経営の実践」の一環。新卒者以外の処遇については今後協議、改定する。
 人事部担当者は「初任給や雇用条件に加え、宮崎の魅力や地域金融機関で働く醍醐味(だいごみ)を広く発信するとともに、人的資本の強化により、地域と共に持続的な成長を実現するインフラ創造企業を目指していく」としている。

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