PK戦を制した10人のイランが8大会連続の8強入り!準々決勝では日本と激突【アジアカップ2023】

[写真:Getty Images]

アジアカップ2023・ラウンド16のイラン代表vsシリア代表が1月31日に行われ、1-1のスコアで120分が終了。その後に行われたPK戦の結果、5-3でイランが準々決勝進出を決めた。

グループCを首位で通過したイランとグループBを3位で通過したシリアによるラウンド16。

8大会連続のベスト8入りを目指すイランは、最前線にアズムンを据え、2列目にジャハンバフシュ、タレミ、ガエディを並べた[4-2-3-1]の布陣で試合に臨んだ。

史上初の決勝トーナメント進出を果たしたシリアに対し、立ち上がりからボールを保持するイランは8分に最初のチャンス。ジャハンバフシュのラストパスでゴール前に抜け出したアズムンがシュートを放ったが、これはオフサイドの判定となった。

膠着状態が続く中、イランは27分にセットプレーから再びチャンス。左CKのこぼれ球をペナルティアーク内のハジサフィが左足ボレーで合わせたが、これはGKマダニアの好セーブに防がれた。

それでもイランは32分、ジャハンバフシュのループパスに反応したタレミがボックス内で後方からオウスに倒されると、主審はPKを宣告。このPKをタレミがゴール右下に沈めた。

1-0で迎えた後半、先にチャンスを迎えたのはイラン。52分、ジャハンバフシュのパスでボックス内に侵入したアズムンに決定機が訪れたが、シュートは飛び出したGKがブロック。さらにこぼれ球をアズムンが詰めたが、これはオウスのブロックに弾かれた。

劣勢の展開が続いたシリアは59分、ワンチャンスをモノにする。クリビンのロングパスでDFの裏に抜け出したサババッグがボックス左から侵入すると、飛び出したGKに倒される。VARによるチェックの結果、GKベイランヴァンドのファウルが認められシリアがPKを獲得。このPKをクリビンが決め、試合を振り出しに戻した。

追いつかれたイランはすぐに反撃に出る。すると81分、ボックス内のタレミとのパス交換でゴールエリア右付近まで抜け出したゴリザデーが決定機を迎えたが、シュートはGKマダニアが右足でブロックした。

このまま後半終了かと思われたが、イランは91分にアクシデント。左サイドを強引にドリブルで持ち上がったダリをタレミが後方から倒してしまうと、2枚目のイエローカードで退場処分となった。

後半最終盤にかけては数的有利となったシリアが猛攻を仕掛けたが、最後まで勝ち越しゴール奪えず。1-1のまま90分が終了し、試合は延長戦に突入した。

延長戦は数的有利のシリアがポゼッションでイランを上回るが、なかなかシュートに持ち込むには至らない。結局、最後まで互いに決め手を欠き、試合は1-1でPK戦に突入。

そのPK戦では5人全員が成功したイランに対し、後攻のシリアは2人目のファフド・ユセフが失敗。PKスコア5-3でイランが準々決勝進出を決めた。

なお、激闘を制してベスト8進出を決めたイランは、準々決勝で日本代表と対戦する。

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