3日から珠洲、中能登へ派遣災害ボランティア

  ●1次避難、305カ所9557人

 石川県が31日午後2時時点でまとめた避難者1万4643人のうち、9557人(65%)が体育館や集会所といった1次避難所305カ所に身を寄せている。2次避難所のホテルなどにいるのは4792人(33%)、2次避難の前に一時的に受け入れる「1.5次避難所」に滞在するのは、294人となっている。生活再建を後押しするため、県は3日から災害ボランティアを珠洲市と中能登町に派遣する。

 避難所以外で生活する被災者を支援するため、県が設けた窓口には30日時点で7496人が登録し、滞在先は親戚宅などが4425人、車中泊102人、自宅2867人だった。

 死亡者の内訳は輪島市、珠洲市が各101人、穴水町20人、能登町8人、七尾市5人、志賀町2人、羽咋市1人。

 市町別の住宅被害は、七尾市1万1184戸、能登町5千戸、珠洲市4815戸、志賀町4760戸、金沢市3626戸、穴水町2305戸、中能登町2182戸、輪島市2082戸などとなった。

 県がとりまとめる災害ボランティアは3日から、新たに珠洲市で12人、中能登町で20人が災害ごみの片付けなどに当たる。既に派遣している七尾、志賀、穴水の3市町と合わせた1日当たりの人員は147人で、7日分の募集人員1029人分は31日正午の募集開始から6分で埋まった。

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