「恩返しの気持ちで」 ムスリムセンターのメンバー 高岡、氷見にトイレ紙寄付

トイレットペーパーの段ボールを渡すマゼンさん(左上)=高岡市内

 高岡市の高岡ムスリムセンターは31日、能登半島地震で被害を受けた高岡、氷見両市にトイレットペーパー合計3600ロール分を寄付した。代表理事のサリム・マゼンさん(49)らがトラックを運転し、両市に届けた。

 センターでは発災直後から支援活動を行い、富山県内だけでなく、能登にも支援物資を届けている。8日に氷見市に水3千リットルを送った際、トイレットパーパーが不足していることを聞き、支援した。

 マゼンさんは、同センターではこれまでにも国内で災害が起きるたびに支援に動いてきたとし、「困っている人を助けるのがイスラム教の教え。日本で仕事をし、日本の水を飲んでいる自分たちが一緒になって復旧・復興に頑張りたい」と恩返しの気持ちを市職員に伝えた。

© 株式会社北國新聞社