サッカー教室、ごみ拾い… 大分市のジェイリースFC、県内各地で地域貢献活動【大分県】

おがた放課後チャレンジ教室でボールを使ったリレーを楽しむ児童と、指導するジェイリースFCの選手ら=1月24日、豊後大野市緒方町の緒方小体育館
今年初めてのチーム練習で汗を流すジェイリースFCの選手=1月17日、大分市金谷迫

 【大分】大分市を拠点とする社会人サッカーチーム「ジェイリースFC」が県内各地で地域貢献活動に励んでいる。子ども向けサッカー教室や、高齢者・障害者との交流、ごみ拾いなどを毎月実施。活動の認知度は高まっており、チームのファン獲得にもつながっている。

 家賃債務保証業「ジェイリース」(同市)が運営するチームとして、2018年に発足した。選手は同社の社員や契約選手ら28人(1月31日現在)。九州リーグに所属する。

 地域貢献はボランティアで、チームの創設時から続けている。永芳卓磨ゼネラルマネジャー(GM)(37)は「スポーツを通じたまちづくりや地域貢献が会社の理念であり、チームの存在意義」と説明する。

 訪問先は▽小学校▽保育園▽児童発達支援事業所▽介護施設―など。選手ら関係者の個人的なつながりが縁で訪ねたり、過去の活動の評判が依頼につながったりしているという。

 リーグのオフシーズン(12~1月)は月10回以上、シーズン中は月4、5回ほどのペースで回り、サッカー教室や交流会を開催する。練習会場周辺の清掃などにも励んでいる。

 1月24日は、豊後大野市緒方町の緒方公民館の「おがた放課後チャレンジ教室」に選手やスタッフら計4人が参加。緒方小体育館でボールを使ったリレーや模擬試合を開き、同小の1~5年生計約30人と触れ合った。

 吉兼未来さん(11)=5年=は「パス回しがすごくうまかった。また来てほしい」。地域貢献活動を担当し、各現場を訪れている木島悠選手(37)は「自分たちも元気をもらっている。お世話になった大分に少しでも恩返しができればうれしい」と話した。

 チームは日本フットボールリーグ(JFL)昇格を目標に、同17日、今年最初の練習を実施。ランニングやミニゲームで汗を流した。永芳GMは「各地の活動で出会った方々からも応援の言葉を頂いている。今年こそ結果を出せるよう頑張りたい」と意気込んだ。

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