新型コロナ、岩手県内急拡大 前週比1.5倍、県が対策呼びかけ

 

 岩手県内で新型コロナウイルス感染が広がり、61の定点医療機関から1月22~28日に報告された患者数は1定点当たり16.82人と前週比1.5倍に増えた。県はさらに増加が懸念されるとして、基本的な感染対策の徹底を呼びかけている。

 岩手県によると、患者数は2023年12月中旬から6週連続で増加した。保健所管内別では奥州が30.29人と最多で、県央21.44人、盛岡市20.09人と続く。患者は実人数にすると計1026人となり、千人を超えたのは同9月11~17日の週(1351人)以来。

 患者は14歳以下の子どもの増加が顕著で、学校の冬休みが明けたことなどが要因とみられる。クラスター(感染者集団)は合わせて18件確認され、内訳は医療施設8件、教育保育施設4件、学校1件など。

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