男女逮捕…改修中の「さいたま芸術劇場」に忍び込んだ5人、115点を盗む 計307万円超に相当 買い取り店に売却し特定される 全員が友人関係で21~23歳

彩の国さいたま芸術劇場

 改修中の「彩の国さいたま芸術劇場」(埼玉県さいたま市中央区上峰)内に侵入し、電動工具などを盗んだとして、県警捜査3課と草加、岩槻、川越署の合同捜査班は31日までに、建造物侵入と窃盗の疑いで、いずれも越谷市東越谷5丁目、無職の容疑者(22)と自称アルバイトの容疑者(23)を逮捕。草加市青柳8丁目、無職の容疑者(21)=建造物侵入と窃盗罪で公判中、越谷市谷中町4丁目、 無職の容疑者(23)=同罪で起訴、同市花田6丁目、無職の容疑者(23)を再逮捕した。

 逮捕、再逮捕容疑は共謀し、昨年5月27日午後5時~同29日午前7時ごろ、改修中の劇場内からパンチャー1台やケーブルなど計115点(計307万9913円相当)を窃取した疑い。県警は共犯事件のため、認否や動機を明らかにしていない。

 捜査3課によると21歳容疑者らが犯行日の5月29日に岩槻区内の工具買い取り店に被害品と同種の物を多数売却している事実が判明。逮捕後の2人の取り調べや防犯カメラ映像の精査から5人の犯行を特定した。5人は友人関係でいずれも実行犯。チェーン錠を破壊し敷地内に侵入、無施錠箇所から工事中の建物内に入ると電動工具やケーブルなどを持ち出し、犯行車両に積み込んでいたとみられる。

 県警は多数の盗品を県内の工具買い取り店に売却していたとみて調べているとともに、余罪を捜査している。

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