関西の私立大入試が本格化 兵庫の関学大、甲南大など一般入試始まる

試験会場に向かう受験生ら=1日午前、西宮市上ケ原一番町、関西学院大学(撮影・斎藤雅志)

 関西の私立大入試が本格化するなか、関西学院大(兵庫県西宮市)や甲南大(神戸市東灘区)などで1日、2024年度の一般入試が始まった。受験生は緊張した面持ちでキャンパスに入り、試験に臨んだ。

 関学大によると、一般入試の出願者数(1月分)は計5万1097人で、前年度より8502人増加。1月出願で5万1千人を上回ったのは1978年度以来の高水準という。計14学部の平均倍率は15.5倍で、初日は大阪、東京など全国24会場で9832人が挑んだ。

 西宮のキャンパス会場には午前8時半ごろから、受験生が続々と集まった。感染症対策のため多くがマスク姿で、試験開始直前まで参考書を手に確認を進めていた。育英高校(神戸市長田区)3年の山田陽人さん(18)、小杉拓海さん(18)は、1日14時間ほどの受験勉強を1年近くこなしたといい「自習室を開放してくれるなど、高校の先生方も協力してくれた。努力の成果が発揮できるように挑みたい」と話した。

 甲南大では、姫路や大阪などを含め計15会場で入試を行った。共通テスト利用を含む前期試験の出願者数は8学部と1学環で計1万5302人。前年度より1229人増加した。 (久保田麻依子)

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