高齢者の総合支援展開 糸魚川市とセブン-イレブン・ジャパン 協定を締結、出走式も 買い物や見守りで

締結式で記念撮影に納まる米田市長(前列左)、十文字ゾーンマネジャー(同右)と市内店舗の代表者(市役所庁議室で)

糸魚川市とセブン―イレブン・ジャパン(本社・東京都)は「糸魚川市高齢者の総合支援に関する協定」を結んだ。市内で高齢者の見守りや買い物支援、防犯対策など総合的な支援活動を展開し、地域福祉の向上を図る。1月31日、市役所で締結式を行った。

主な取り組みは、買い物の不自由解消に向けた移動販売車「セブンあんしんお届け便」の出走、福祉タクシーを活用した市内セブン―イレブン店舗での買い物支援、高齢者が参加しての店舗での防犯訓練、高齢者の見守り支援ネットワークへの参加促進など。

締結式は市役所庁議室で行われた。米田徹市長は「生活課題が多様化しており、社会福祉行政分野だけでなくさまざまな関係機関や地域住民の皆さまと、一体感を持った高齢者支援に取り組む必要があると感じていた」と協定締結に感謝と期待を表し、同社の十文字一彦・新潟北陸ゾーンマネジャーは「協定をきっかけに、糸魚川市の皆さまと連携をさらに深め、持続性のある取り組みをしていきたい」と抱負を述べた。

市内にセブン―イレブン店舗は13店舗あり、移動販売車は糸魚川南寺町店(同市南寺町2)が運営。締結式後に市役所正面玄関前で出走式を行い、同店の笹原綾乃店長は「今後さらなる便利さの追求を行うとともに、地域住民の見守り面においても、意義を果たしていきたい。糸魚川市、セブン―イレブンの双方がより一層発展できるよう、地域住民の皆さまにとって必要な商品、サービスを今後も届け続けていきたい」と意気込んだ。

移動販売車では、常温から冷凍まで四つの温度帯で商品を管理。食品など約350アイテムを取り扱っている。市内全域をエリアに運行し、ユーザーの要望をくみ取りながらサービスを展開している。問い合わせは糸魚川南寺町店(電025・553・2711)へ。

その場で移動販売車の営業も行った(市役所正面玄関前で)

© 株式会社上越タイムス社