「文翔館」案内ガイド同士の交流深める 山形で展示会

インバウンド(訪日客)に作品を〝ガイド”する吉野一郎さん(左)=山形市・県郷土館「文翔館」

 山形市の県郷土館「文翔館」で来館者を案内するガイドボランティアが、趣味で取り組む創作活動の成果を集めた展示会が31日、同館で始まった。2月4日まで。

 ガイド同士の交流を深めようと、開館10周年の2006年に始まり19回目。ガイド登録している84人中12人と、同館職員1人が計59点を出品した。月山を背に鷹匠(たかじょう)が放つタカがウサギを襲う場面を描いた油彩画や、流れるような変体仮名による和歌の書などが並び、立ち寄った人は色彩のコントラストや細かな技術をじっくりと眺めてた。

 外国人観光客も訪れ、ガイドの吉野一郎さん(73)=同市緑町3丁目=はすかさず英語で作品を“ガイド”。インドネシアから来たという夫婦は感動した様子で「また来る理由ができた」と感謝しきりだった。

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