高さ76メートルのはるか上まで炎が 火力発電所が爆発した瞬間の映像 近くの住人「ガラス窓がガタガタ揺れた」 

1月31日、愛知県の武豊火力発電所で起きた爆発事故。

爆発の瞬間の映像には、激しく立ち上る炎が記録されていました。

武豊火力発電所から800メートルほど離れた事務所の防犯カメラの映像には、爆発の瞬間に高さ76メートルの建屋のはるか上まで炎が上がっている様子が記録されていました。

(近くに住む人)
「ドカーンという音。ガラス窓がガタガタと揺れた」

武豊火力発電所では31日午後3時10分すぎ、稼働中の5号機で爆発が起きベルトコンベヤーに延焼しました。

(JERA・浴田孝司執行役員:31日夜)
「大変申し訳ございませんでした」

発電所を管理するJERAは、木製のバイオマス燃料の一時的な貯蔵庫が火元とみられると発表。

建屋は当時無人で職員が遠隔監視していて、大きな音がした後、貯蔵庫付近のセンサーで温度が30℃以上急上昇していることが判明したということです。

敷地内では職員ら約220人が勤務していましたが、けが人はいませんでした。

(JERA・浴田孝司執行役員)
「これから調査をしっかりして、原因を追究していきたい」

バイオマス燃料を巡っては、鳥取県の米子バイオマス発電所で2023年9月に爆発が発生。

この事故も燃料の木製バイオマス燃料を搬入する場所で起きたものでした。この発電所は事故から5か月近くたった、今なお稼働を停止しています。

爆発事故から一夜明け、警察と消防は原因を調べるため発電所で実況見分を行いました。

JERAは原因が究明されるまで、この発電所の停止を決めるとともに、碧南市などにある同様のバイオマス燃料を使った発電所で緊急点検を行う予定です。

武豊火力発電所は約240万世帯分の電力をまかなっていますが、中部電力は管内の電力供給に、いまのところ影響はないとしています。

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