広島電鉄は、「パスピー」に替わる新たな乗車券システムで、初めて乗客から運賃を受け取る実証実験をはじめました。
実証実験がはじまったのは、広島市安芸区と熊野町を結ぶバス路線です。「モビリーデイズ」は、来年の3月で現在の交通系ICカード「パスピー」が終了するため、広島電鉄などが新たに開発している乗車券システムです。
今回の実験では、利用促進策として、沿線に住民票があってマイナンバーカードを持っている人は、期間中運賃が半額になります。
白山貴浩レポート
「運賃箱の隣にあるのがモビリーデイズの読み取り機です。このシステムはバスの利用促進ととても相性が良いそうです」
「モビリーデイズ」は、乗車データをクラウドサーバーで一括管理しているため、場所や時間などによって異なる運賃を設定することができるといいます。
広島電鉄・新乗車券システム推進部 大上明紀 部長
「(例えば)免許返納の証明をもってくれば運賃の割引が適用されるようなこともシステム上できますので、いろんな手法を使ってバスにのっていただくと」
広島電鉄は、実験中の利用状況やアンケートの結果などから、どのような割引サービスができるか、検討するとしています。
利用客は「いつも乗っているので(半額は)お得だと思う。利用回数は、ちょっと増えるかな」
モビリーデイズは、9月に運用がはじまりますが、参入する交通事業者については、調整中だということです。実証実験は28日まで行われます。