助六寿司で食中毒 男女22人が下痢や発熱など訴える ノロウイルスを検出=静岡・掛川市

静岡県掛川市の仕出し弁当を作るすし屋が提供した助六寿司を食べた22人が下痢、発熱などを訴え、静岡県は食中毒と断定しました。

県によりますと、掛川市国安のすし屋が1月24日に提供した助六寿司の弁当を食べた葬儀に参列した1グループ38人のうち、10歳未満から80代の男女22人(男性8人、女性14人)が翌日から下痢、発熱などを訴えたということです。入院した人はおらず、全員回復に向かっています。

患者と調理従事者の便、すし屋の調理従事者用のトイレの便座からノロウイルスが検出されたため、県は食中毒と断定し、すし屋を2月1日から当分の間、営業禁止としました。

助六寿司の弁当には、いなり寿司、かんぴょう巻き、太巻き(卵、かんぴょう、桜でんぶ、きゅうり)が入っていました。

静岡県内の食中毒発生状況は2月1日現在で、3件46人となっていて、前の年の同じ時期の0人に比べて、発生件数が急増しています。

県の担当者は「コロナ禍は発生件数が少なかったが、コロナ5類移行以降は経済活動が活発になり、食事の提供数も増えて、発生件数が増えている」と指摘し、「ノロウイルスにアルコール消毒は効果が十分ではなく、手洗いを徹底してほしい」と呼びかけています。

© 静岡放送株式会社