見どころいっぱい ルーキー・移籍組・新外国人… 広島カープ 日南キャンプ 初日 ルーキー・滝田一希「楽しみで眠れず」

広島カープは、1日、宮崎県の日南市で春季キャンプをスタートさせました。現地から 伊東平 アナウンサーのリポートです。

伊東平 アナウンサー
わたくし、今回、注目したのは、まずはこの2人の選手です。まずは 斉藤優汰 投手です。初めての1軍キャンプということで、本人はかなりわくわくしていたということなんです。

キャッチボール相手が、大瀬良大地 投手です。手術明けのキャンプということで、キャッチボール以降は別メニュー調整になったんですが、もうブルペンに入れるぐらいの高い出力でボールを投げることができているということでした。このキャンプ中にブルペンに入るという話をしていました。ここから状態を上げて、開幕ローテーション、さらには開幕投手争いに臨むのかどうかというところは、さらに注目していきたいというふうに思います。

大瀬良投手と斉藤投手は、自主トレを一緒にやっていたわけなんですが、斎藤投手は、大瀬良投手にアドバイスを受けたそうです。足元をご確認いただけますか。RCCスタッフの技術が結集された特設のピッチャープレートをご用意しました。画用紙3つ折りです。

これまで斉藤投手は、のせたりとか、けったりしながらプレートを活用して投げていたわけですけど、今、取り組んでいるのはこのプレートをしっかりと押し続ける―。けるでもなく、乗せたままではなく、押し続けるということを取り組んでいるということです。わたしの説明が合っているのかどうかもわからないぐらい、本当に細かい作業になるんですが、これを考えなくてもできるようになりたいという話をしていました。それぐらい、しっかりと鍛錬を積んでいきたいということでした。オープン戦が始まって、注目していただきたいのは足元です。

ほかにも注目の選手はまだまだいます。まずはニューフェイスです。今回の1軍キャンプには、ルーキーを含む5人の新しいピッチャーたちが仲間に加わっています。

まずは楽天から移籍をしてきました。内間拓馬 投手です。本人の「持ち味」だと話す、非常に速いテンポでどんどん豪快にボールを投げ込んでいました。去年までの楽天から比べますと、球数をかなり抑えたということでした。

そして、ドラフト3位ルーキーの 滝田一希 投手です。きのうは楽しみすぎて、全然、眠れなくて、寝たのが朝の3時とか4時だったそうです。それぐらい楽しみにしていたということでした。この独特のフォームから、切れのあるボールを投げ込んでいました。

さらには、オリックスから移籍をしてきました 日髙暖己 投手。この 山本由伸 投手を彷彿とさせるフォームということで、切れのあるボールをしっかりと投げ込んでいました。非常に注目の選手です。

どの選手も、いろんな特徴を見せてくれたんですが、やっぱり緊張感っていう言葉がよくインタビューの後にも聞かれました。これから緊張がほぐれていって、その選手たちがどういうふうに実力を発揮していくのか、注目したいと思います。

広島カープ 内間拓馬 投手(楽天から移籍)
「緊張の方が、どちらかというと最初は強かったんですけど、ある程度、時間が経つにつれて楽しい方に変わっていったと思います。そこまで緊張もあったので、會澤(翼)さんに受けてもらって、何球か感触のいいボールもあったので、その確率っていうのをもうちょっと増やしていければいいなと思います。もちろん、自分の一番はまっすぐですね。ストレートの強さ。もちろん実戦も入ってくると思うので、そういったところが自チームにも通用するレベルまでには持っていけたらいいなと思います」

伊東平 アナウンサー
内間投手のインタビューの一部でしたが、本当に言語化能力というのが非常に高い選手だというふうに思いました。これから取材するわたしたちも非常に楽しみになりました。

そして、新入団選手というところでいきますと、外国人選手も注目です。

まずは マット・レイノルズ 選手です。非常にコンパクトな打撃フォームからライナー性の打球をかなり打っていたという印象でした。本当に鋭い打球というイメージがかなり強かったです。

ほかにも ジェイク・シャイナー 選手。RCCスポーツ部女性スタッフが、「ナイスガイですね」とメロメロということですので、この選手のバッティングの方もさらに注目していきたいというふうに思います。

こういった外国人選手となりますと、やっぱり一発長打です。この広い球場であす以降、ホームランも見ていきたいなというふうに思います。

外国人選手は、日本野球に適応できるかというところが非常に重要になってくるわけなんですが、この2人にはかなり、きのう(1月31日)の段階で可能性を感じました。

というのも、この天福球場名物といえば自転車で通勤といいますか、球場まで自転車で来るという、おなじみの光景があります。きのうの段階で天福球場をこの2選手、自転車で視察に来ていたのを見たんです。帰りは下り坂があるわけなんですが、2人の選手が自転車にまたがって、フーッと坂を下っていった様子を見て、ああ、これは日本球界にばっちり適応できると。

青山高治 キャスター
(笑)自転車に乗っている姿から…

伊東平 アナウンサー
はい。確信しました。

青山高治 キャスター
ルーキー・移籍組、そして新外国人と取材する対象がフレッシュで楽しそうですね。

伊東平 アナウンサー
わたしたちも選手がどんな言葉で自分たちの投球を話してくれるんだろうというところもそうですし、ブルペンでどんな表情で、どんな選手と声をかけ合ってやっていくのか、どんな作業を、例えば「ラプソード」という新しい精密なデータが出る機械で見てチェックしていくのか、それとも自分の感覚をしっかりと信じてやっていくのか、そういうところも含めて、この選手はこういう選手なんだなっていうのを知っていくという作業も、われわれにとっても非常に楽しみです。

雨のきょうは、ファンのみなさんも練習が見られるスペースが限られてはいたんですけれども、そういったところからも選手に対して大きな声をかけていたということですので、天気が晴れて、そういった姿を球場で見られるのを楽しみにしています。

コメンテーター 吉宗五十鈴 さん(「雪月風花」店主)
たっぷりでした。外国人選手も自転車に乗って、エルドレッド選手のように…

青山高治 キャスター
自転車、伝統のね。

吉宗五十鈴 さん
…愛される選手になると思います。

青山高治 キャスター
ルーキーたちも緊張しながらもわくわくと楽しみにしている感じが伝わりました。

中根夕希 キャスター
まだかたさがあるのかもしれないんですけど、これから自分らしさもどんどん出していかれるでしょうから楽しみです。

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