愛媛県の伊予鉄道は、運休している「坊っちゃん列車」について、最大の原因だった人手不足の解消にメドがつきつつあるとして、来月日から再開すると発表しました。
「坊っちゃん列車」は、深刻な人手不足などを理由に去年月から運休していますが、伊予鉄道によりますと、労使交渉を前倒しし、先月から平均賃上げしたり採用を強化したりした結果、人手の確保にメドがつきつつあるということです。
これを踏まえ伊予鉄道は、来月日の春分の日に再開すると発表しました。
運行スケジュールは以前と同様、土日と祝日です。
グループの清水一郎社長は「今後も状況は厳しく、引き続き関係者の皆さまと協議してまいります」とコメントしています。
再開を巡っては松山市が関係機関と「考える会」を設置、その中で伊予鉄が年間万円から万円に上るという赤字の補てんを市に求めています。
松山市・西村秀典産業経済部長
「坊っちゃん列車が運行されることについては、うれしく思っている。一方で伊予鉄のこれまでの説明からは、赤字で運行が見込まれるということになるので、持続可能な運行に向けて引き続き協議していきたい」
また、市はクラウドファンディングでも支援を募ろうと準備を進めているということです。
運行再開の知らせに街の人は…
男性市民
「いいこと。観光客向けの事業だと思うので町としては活性化するんじゃないか」
女性市民
「孫がすごく乗るの楽しみにしていたのでいいことだと思う。運行されるとしたら、私たちの税金から使われるようになるのかそのあたりを知りたい。赤字と聞いてすごく心配」
男性市民
「そこに行くまでがおかしい、税金ありきじゃなくて企業は企業努力してやるべき」
一方、道後温泉周辺では期待の声が…
「坊ちゃん団子」の店・白鷺堂店主小池愛子さん
「観光客がやっぱり来て『走っていないの』ってがっかりしているから、走っていると喜ばれると思うし、観光客も増えると思う。期待はしている」
道後プリンスホテル・河内広志会長
「もちろん朗報ですし歓迎。特に月日はちょうど春休み、桜の開花シーズンだから多くの観光客が楽しみにしてお見えになると思う。我々宿泊業界もしっかりと全国に発信をし坊っちゃん列車に乗ろうということで、お客様の層をさらに拡大していきたい」