【台湾】国巨の南科投資計画、国科会が承認[経済]

台湾行政院(内閣)国家科学・技術委員会(国科会)は1月31日、科学園区への投資計画7件を承認したと発表した。投資総額は220億3,200万台湾元(約1,030億円)。受動部品大手の国巨(ヤゲオ)は、南部科学園区(南科)でハイエンド製品の研究開発(R&D)と生産を進める。

国巨の投資額は200億元を予定。南科橋頭園区でハイエンドのチップレジスターや積層セラミックコンデンサー(MLCC)、関連部品のR&D、生産体制を整える。国科会は今回の投資について、「国巨は南部の半導体産業エコシステムと連携し、ハイエンドの自動車や工業、医療、航空宇宙、第5世代(5G)移動通信システム、モノのインターネット(IoT)向けの需要を満たす」と評価している。

このほかには、電気自動車(EV)用充電システムの設計を手がける起而行緑能(eTreego、投資額6億元)とメモリーやシステム・オン・チップ(SoC)向けソフトウエアの瓦雷科技(8,000万元)、半導体部材の販売を手がける崇越科技(TOPCO、7,000万元)の新竹科学園区(竹科)新竹園区への投資が認可された。植物細胞や幹細胞の抽出物のR&Dや生産を手がける新ギョク生技(ギョク=金へんに玉)は1億2,000万元を投じて南科嘉義園区に、ドイツの高性能ポリマー製造設備メーカー、イグスの台湾子会社、台湾易格斯は1億元を投じて中部科学園区(中科)中興園区にそれぞれ投資することが承認された。

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