ハマスが休戦案「前向き」 カタール仲介、なお隔たり

 【エルサレム共同】イスラエルとイスラム組織ハマスを仲介するカタールのアンサーリ外務省報道官は1日、パレスチナ自治区ガザの休戦案に対してハマスから「初期段階として前向きな確認を得ている」と明らかにした。同時に「まだ非常に厳しい道のりがある」とし、双方になお隔たりがあると認めた。ワシントンの大学機関のイベントで語った。

 アンサーリ氏は、イスラエル、米国、エジプト、カタールの情報機関トップら4カ国が1月下旬、パリで協議した休戦案にイスラエル側が同意したと説明。「数週間以内に吉報を届けられると期待している」と述べた。

 米紙によると、カタールは6週間の戦闘休止と人質の一部解放を柱とする枠組みをハマスに提案した。ハマスは検討中で、近くエジプトで協議が開かれるとしている。

 ロイター通信によると、ハマス政治部門の当局者は「現段階の交渉はゼロ」と述べた。パレスチナ当局筋は、ハマスが拒否する可能性は低いが、イスラエルが戦闘終結を約束する保証がなければ、合意しないだろうと述べた。

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