中津市から米国の理美容大会に挑戦 高藤さん「世界で技術を試したい」【大分県】

常連客の髪を切る高藤和光さん(左)。「大会で自分の技術を試したい」=中津市中央町の髪笑

 【中津】中津市中央町で理容室「髪笑(かみしょう)」を営む高藤和光さん(48)が、米カリフォルニア州で開かれる理美容技術を競う大会に挑戦する。映画の聖地ハリウッドなどで活躍している人も参加する大舞台。「レベルが高いと聞いており、自分の技術がどこまで通用するか試したい。上位を目指す」と燃えている。

 大会は米国の大手バリカンメーカー・アンディスなどが主催する「バーバーバトル・コンペティション」。4日の開催で、高藤さんはバーバー・フェードカット(グラデーションを付けた刈り上げ)部門にエントリーしている。制限時間40分で刈り上げの美しさやアート性などを競う。

 高藤さんは20代の頃、角刈りの九州大会で優勝し、全国大会でも上位に入賞した腕前を持つ。

 昨秋、店が取引しているヘアスプレー会社の紹介で、ハリウッドでヘアメークをしている日本人のスタイリストと知り合った。

 かつてマイケル・ジャクソンを担当したというスタイリストに教えを受けようと渡米を計画する中、大会への参加を勧められた。大会後にはスタイリストから技術指導を受け、現地のサロン見学などもして、13日に帰国する予定。

 30年来の常連客、大森茂俊さん(59)=福岡県豊前市、自営業=は「高藤さんは新しい髪型のアイデアを提案してくれるなど、いつも前向き。挑戦し続ける姿は誇り。大舞台で輝いてほしい」とエールを送る。

 高藤さんは「人生は待ったなし。世界トップレベルの技術者らと大会で交流し、自分の腕に磨きをかけたい」と楽しみにしている。

© 有限会社大分合同新聞社