色とりどり 障害者アート展 絵画など500作品 2月4日まで長崎県美術館

500点の力作が並ぶ会場=県美術館県民ギャラリー

 第11回長崎市障害者アート作品展(市主催)が1月31日、長崎市出島町の県美術館県民ギャラリーで始まった。絵画や工作など色とりどりの作品約500点が並ぶ。4日まで。
 障害のある人たちの社会参加の場を創出し、市民が作品に触れることで障害への理解を深めてもらうことが狙い。同市や近郊にある約70の福祉施設、事業所、特別支援学校などの利用者や児童生徒らが7部門に出品した。各部門で市長賞1点を選び、絵画部門では審査員特別賞1点も選ばれた。
 障害がある人もない人も認め合い、支え合っていく「万華鏡のような長崎であってほしい」との願いを込めた絵画や、胴体部分を牛乳パックで作った迫力満点の龍(じゃ)など力作がずらり。夫婦で来場した同市中川1丁目の深堀秀行さん(62)は「どの作品にもエネルギーを感じる。明るい色使いで素晴らしい」と話した。
 入場無料。写真撮影可。展示時間は午前10時~午後8時(4日は午後3時まで)。
 各部門の市長賞、審査員特別賞(1点)は次の通り。(敬称略)
 ▽絵画=「ながさき万華鏡(支え合い)」原口健三(グループホーム友愛)▽工作=「龍」児童デイサービスグリーンズ▽手芸・工芸=「夏のオリンピック」道ノ尾病院デイケア手芸部▽写真=「つがねの落としの滝」玉守考庸(放課後等デイサービスいわかわ)▽書道=「開店のお知らせ」松元孝宏(道ノ尾病院デイケア)▽詩・作文=「でもね ~あんな時・こんな時~」廣山美香(NPO障害者就労支援センターアビリティ)▽短歌・俳句・川柳=「アジサイ」石本勝信(田川療養所)▽審査員特別賞(絵画)=「あつまれ、あつまれ」内田翔(県立虹の原特別支援学校小学部3年)

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