三菱地所、宮古島でホテル事業をまた拡大 グループ会社が「アトールエメラルド宮古島」の運営を継承

 三菱地所ホテルズ&リゾーツ(東京、MJHR)は1日、同日付で「ホテルアトールエメラルド宮古島」(沖縄県宮古島市)の運営を、宮古島シティアンドリゾート(宮古島市)から承継したと発表した。ホテルの名称や雇用は、そのまま引き継ぐ。

 MJHR親会社の三菱地所は近年、宮古島でホテル事業を拡大している。

 ホテルアトールエメラルド宮古島を巡っては、三菱地所が2022年、ホテルの土地と建物を取得した。MJHRは「ロイヤルパークホテルズ」を全国で20施設展開。アトールは沖縄初のグループホテルとなる。

 引き続き総支配人を務める根間靖氏は「これからも宮古島全体を楽しんでもらえるホテルをスタッフとともにつくっていく」とコメント。1日、沖縄タイムス社を訪れたMJHRの長塚隆運営推進部長は「地元に親しまれ、都市部からもお客さまを送客していきたい」と話した。

 同ホテルは、1996年にオープン。2012年から大米建設グループのシティ社が所有、運営していた。

 三菱地所は2023年、鹿島建設と「ヒルトン沖縄宮古島リゾート」(329室)をオープン。隣接地には新ホテル「キャノピー」(310室)の建設も進めている。さらに、日本初進出となる超高級ホテルチェーン「ローズウッド」(香港)ともタッグを組み、2024年中にヴィラタイプの「ローズウッド宮古島」(55棟)の開業も控えている。

三菱地所ホテルズ&リゾーツが運営を承継したホテルアトールエメラルド宮古島(提供)

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