ようかんのおいしさ知って 小城市の学校給食に「オギキューブ」 

給食に提供されたオギキューブを頬張る児童=小城市の桜岡小

 小城市の小中学校の給食で、市民のアイデアから生まれた一口ようかん「ogi cube(オギキューブ)」が提供されている。家庭でようかんを食べる機会が減っている子どもたちも、手に取っておいしそうに頬張った。

 オギキューブは一口サイズの個包装で食べやすく、ラズベリーや紫イモなど風味の違う7種類がある。市民参加による土産物開発プロジェクトを経て、みつばや小城羊羹ようかん製造本舗(小城町)が生産・販売している。

 ようかん店が並ぶ同市だが、20~30歳代の子育て世帯では食べる習慣が失われつつある。同社の西村和剛さん(43)らが「手軽で食べやすいオギキューブを味わうことで、小城羊羹のおいしさに触れてほしい」と学校給食への提供を企画した。

 1月24日は、小城町と芦刈町の小中学校の給食で一人2個ずつ配布。桜岡小3年月組の児童たちはブルーベリー、ブラックココア味を口に運び、「食べやすくておいしい。ラズベリー味が好き」「お母さんに頼んで、ふつうのようかんも食べたい」と好評だった。30日には三日月、牛津の両町の小中学校でも提供された。(市原康史)

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