規正法改正へ自民が見解策定 裏金事件、首相「今国会で議論」

参院本会議に臨む岸田首相(右)=2日午前

 岸田文雄首相は2日の参院代表質問で、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政治資金規正法改正に関し「今国会でしっかりと議論できるよう、党として考え方を取りまとめる」と述べた。賃上げ実現について「政権の最重要課題だ」と強調し、中小企業向けの促進税制拡充などのサポートを行う考えを示した。

 裏金事件に関し、公明党の山口那津男代表は「国民の生活感覚から大きく懸け離れており、断じて許されない」と指摘。「失墜した政治への信頼をどう取り戻せるかが今国会の最重要課題だ」と訴えた。首相は「私が先頭に立ち、信頼回復に取り組む」と語った。

 能登半島地震を巡っては、被災者の住まい確保のため「仮設住宅を速やかに建設することが重要だ」と力説。積雪・寒冷地向けの仕様やバリアフリー化を進めるとともに、仮設住宅を出た後の生活支援に取り組む意向を示した。

 日本維新の会の浅田均氏は、裏金事件で還流を受けた議員による政治資金収支報告書不記載は、脱税の可能性があるとして見解をただした。

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