国交省鉄道局長が川勝知事に2月7日直接説明へ リニア静岡工区の環境保全に関する報告書について【速報】

リニア中央新幹線の静岡工区について、静岡県の川勝平太知事が国土交通省の鉄道局長と2月7日に面談することが決まりました。国の有識者会議でとりまとめられた生態系など、環境保全に関する報告書について、鉄道局長が川勝知事に直接説明するということです。

リニア中央新幹線の静岡工区をめぐっては、静岡県は南アルプスの生態系への影響などを懸念して、工事着工を認めていません。JR東海と県の議論が平行線となる中、議論を前進させるために国の有識者会議では、2020年から「水資源」と「環境保全」について議論し、「水資源」の報告書に続き、2023年12月に「環境保全」の報告書をまとめました。

この報告書に対し、川勝知事は「非常に分かりやすい」と評価しつつも「(南アルプスの)沢の上流部や沢周辺の生態系について予測されていない。こうした課題に対して有識者会議では議論されない」として、県の専門部会で対話を続けていきたいとしていました。

こうした状況を受け、国土交通省の村田茂樹鉄道局長が2月7日に静岡県庁で川勝知事と面談し、環境保全の報告書の内容などについて直接説明するということです。

一方、県は2019年に「引き続き対話を要する事項」として、発生土の対策や沢の流量変化など47項目の懸念を伝える確認書をJR東海に示し、2月5日には47項目の具体的な解決策などについて、森貴志副知事が会見を開く予定です。

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