受刑者の就活、メタバースで 企業の負担軽減へ、初の説明会

受刑者らの就労に向け、仮想空間「メタバース」上で実施された企業説明会=2日午後、東京都港区の日本財団

 法務省と日本財団は2日、受刑者や少年院在院者が施設を出た後の就労に向けた企業説明会を、インターネットの仮想空間「メタバース」上で初めて開いた。遠隔地にあることも多い刑事施設などに企業が足を運ぶ手間が省けるメリットがある。今回は試行で、課題を洗い出した上で本格導入し、円滑な社会復帰を後押しする考えだ。

 説明会には、建設業や清掃業など9都府県の13社が参加。企業が集まった東京、大阪の2会場と、帯広刑務所や新潟少年学院など6施設を結び、受刑者ら17人が出席した。

 受刑者らがパソコン画面上のアイコンを動かして企業のアイコンに近づくと、音声通話でやりとりできる。

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