若鯉 雨の合間を縫ってグラウンド練習 栗林良吏「直球のみ35球」 ルーキー3人のじゃんけんダッシュに笑顔も 広島カープ・日南2日目

青山高治 キャスター
広島カープがキャンプインしましたが、本当に見どころの多いキャンプになっていますね。

コメンテーター 木村雅俊 さん(中国新聞社 編集委員室 特別委員)
ことしは、みなさんの期待もあると思うんですけど、本当にいろいろ、「あれ、どうするの?」っていうのがいっぱいあるので、毎日毎日、気になります。

青山高治 キャスター
去年の2位を受けてのこのキャンプですから、どうなって、どこまで強くなるんだろうというのが楽しみです。さっそく宮崎・日南キャンプから伝えてもらいます。

伊東平 アナウンサー
日南の天福球場で行われます、きょう2日目のキャンプなんですが、連日の雨ということで現在、グラウンドにはブルーシートが敷かれています。しかし、わかりますか? グラウンド上に選手がいるんです。

今は小雨です。雨が一時、小康状態のときには、このグラウンドを使って初めて練習する様子を見ることができました。きょう一日の選手たちの様子をお伝えします。

日南キャンプ2日目、朝9時、このキャンプで初めて天福球場のグラウンドにノックの音が響き渡りました。

全体練習の前に行われる早出の練習でコーチたちが熱血指導。内野では今シーズンから1軍の内野守備・走塁コーチに就任した 三好匠 コーチが、このオフに体の切れを出すため、体重を5キロ落としたという 林晃汰 に対し、打球への入り方などを細かくチェックします。

そして、外野には外野守備・走塁コーチの 赤松真人 コーチ。ノックを受けるのは、今シーズン、外野のレギュラーを狙う2年目の 中村貴浩 。捕球から送球への体の流れを繰り返し確認します。

コーチから直接、指導を受けられるぜいたくな時間を大切に、若鯉たちはキャンプでの成長をめざします。

広島カープ 中村貴浩 選手
「ありがたいので、しっかり吸収できるようにがんばります。知らないことがやっぱり多いので日々勉強って感じですね」

しかし、活気に満ちた、このグラウンドの光景は長くは持ちませんでした。9時半ごろ、雨が降り始め、全体練習は室内で始まります。

きょう(2月2日)もブルペンは活気に満ちていました。昨シーズン、2位に躍進したチームの立役者たちが、次々と初のブルペンに臨みます。

栗林良吏 は、全球ストレートで35球。昨シーズン、平均球速を上げられなかった反省から球速にこだわった投げ込みを行いました。

広島カープ 栗林良吏 投手
「最初の方はフォーム意識しながら投げていたんですけど、最後の5球だけは、もうどれだけ自分が出せるのかっていうのを、せっかくラプソードでも測ってもらっていたので、フォームというよりかは、どっちかというと強さがどれだけ出るかっていうのを意識して投げました。自分は “回転軸” を大事にしたいなと思っているので、そのためにきょう、全部、まっすぐを投げましたし、まずはまっすぐをしっかり自分のイメージ通りの球を投げられようにと思って、ラプソードを見ながら投げていました」

そして、気合十分―。初日から2日連続でブルペン入りをしたのは、大道温貴 。1日は26球、2日は27球と球数は多くはなかったものの、「調子がよかったから2日連続で入った」と充実の投球でした。

広島カープ 大道温貴 投手
「ぼくは、先に作った状態で、状態をキープしていきたいタイプなんで、徐々に上げることができないので、そこはしっかり、もうある程度できたと思うので、ここからはしっかり休みながらやっていきたいなと思います」

午後からは天福球場に大きな声が戻ってきます。天気が小雨となり、グラウンドでノックが行われました。

本職ではない選手たちも内野ノックで左右に振られ、フットワークを磨きます。ファンも待ちわびたキャンプらしい光景が広がっていました。

伊東平 アナウンサー
きょうは多くのお客さんが集まっていたということで、選手たちのプレーに拍手が沸くんです。やっぱりキャンプらしい光景がようやく始まったという感じがいたします。

きのうはルーキーたちの様子をお届けしましたが、キャンプ初日は緊張していた様子でしたが、2日目にはこんな様子も見られました。

室内練習場でスタートしたピッチャー陣の練習です。こちら、じゃんけんをするルーキーの3人( 高太一 、滝田一希 、赤塚健利 )の様子です。じゃん・けん・ぽん…、まだ走らない。じゃん・けん・ぽん…、あっ、スタート。

という形で、あいこになったらスタートを切っていい、頭と反射神経・瞬発力を鍛えるトレーニングなんです。初日はやっぱり緊張感が非常にあったわけですが、きょうはルーキー3人でやった、この練習に関しましては非常に笑顔があふれていました。

けさ、高太一 投手と同じくルーキーの 赤塚健利 投手に話を聞きました。「どうですか、2日目? 緊張感ほぐれましたか」って聞きますと、「はい。きょうは楽しめそうです」と… “緊張した面持ち” で話してくれました。表情に緊張感は残っているんですけど、内心はもう少しリラックスしてきているんじゃないかなというふうに思いました」

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