リヨン加入目前だったFWベンラーマ、土壇場での契約白紙は「ウェストハム側の書類提出不備」? リヨン側は再三働きかけも

写真:ウェストハム残留が決まったベンラーマ

ウェストハムに所属するアルジェリア代表FWサイド・ベンラーマのリヨン加入が破談に終わった件について、イギリス紙『デイリー・メール』がウェストハム側のミスを指摘している。

現在28歳のベンラーマは、ニースやアンジェといったリーグ・アンのクラブで実績を積んだあと、活躍の場をプレミアリーグに移した。2020年10月にウェストハムへとローン移籍で加入すると、2021年1月には完全移籍へ移行。左ウイングを主戦場として活躍を続けてきた。

だが、今季のベンラーマはプレミアリーグでベンチを温める機会も多くなり、13試合の出場でノーゴール(1アシスト)と結果が出ていない。くすぶっているベンラーマに手を差し伸べたのはリヨンで、今冬の移籍市場での獲得を目指していた。

『デイリー・メール』によると、ベンラーマは移籍期間最終日にメディカルチェックを済ませていたものの、ウェストハム側の書類提出の不備により移籍が成立しなかった模様。リヨン側は複数回にわたって必要書類の提出についてリマインドを行っていたが、期限内にウェストハム側が対応することはなかったという。なお、同紙はベンラーマが1500万ポンド(約28億円)の買取条項付きでリヨンへのローン移籍に同意していたとしている。

リヨンは、クラブ公式サイト上で本件について遺憾の意を表明している。

「オリンピック・リヨンはこの状況と決定を深く遺憾に思っており、ウェストハム側の姿勢はオリンピック・リヨンと当該選手に対する敬意をまったくもって欠いていることを示している」

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