部員9人の岩手高アイスホッケー部、64年ぶり白星 インターハイ

インターハイで64年ぶりに勝利した岩手高の選手たち=盛岡市・みちのくコカ・コーラボトリングリンク

 部員9人で挑んだ「氷上の格闘技」で64年ぶりの白星をつかんだ。岩手高アイスホッケー部は、全国高校選手権(インターハイ、1月20~23日、八戸市など)で初戦突破。希望郷いわて国体に先立ち2015年開場の「通年リンク」で技術を高めた選手たちが結束し、歴史的な1勝を刻んだ。

 高崎工(群馬)との1回戦。前回大会まで5年連続初戦敗退だった岩手高は、序盤の攻勢で一気に流れをつかんだ。DF西大晴(たいせい)主将(3年)とFW畠山澪(みお)(2年)がともに3得点。高校から競技を始めたFW本野凜太、FW横山史土(しど)(1年)もゴールを決めて11-1で快勝した。

 同校によると、1960(昭和35)年大会以来の1勝。西主将は「あそこまで得点差をつけることができると思っていなかった。陸上トレーニングを増やし、走り込みや筋トレに力を入れたのが良かったと思う。やっと勝つことができた」と達成感をにじませた。

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