若新雄純さんが週刊誌報道受け福井県事業の役職を辞任…電話で申し出 JK課の鯖江市長は「遺憾」

若新雄純さん

 慶応大学特任准教授で福井県内の行政・教育活動とも関わりの深い若新雄純さん=福井県若狭町出身=が、女性関係を巡る週刊誌報道を受け、福井県の人材育成事業のプロデューサーを辞任したことが2月1日、分かった。若新さんは全ての大学教員職を年度内に退任し、メディア出演や講演も取りやめる意向をX(旧ツイッター)に投稿している。

 若新さんは福井県と慶応大SFC研究所が連携して運営する若者向けの仮想大学「エキセントリック・カレッジふくい」のプロデューサーを務めている。県によると、1日に若新さんから電話で辞任の申し出があり、了承した。「ご迷惑をおかけして申し訳ない」などと話していたという。年度内にあと3回講義があるが、若新さんの出席は当初から予定されておらず、今後の運営に影響はないという。

 また、若新さんは女子高校生のまちづくりグループ「鯖江市役所JK課」の仕掛け人役も担った。市は本年度、発足10年記念冊子作りを進めており、企画の一つとして若新さんとJK課メンバーの「カラオケ座談会」を1月上旬に市内で行ったが、今回の報道を受け掲載を見送る方針。

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 佐々木勝久市長は1日、コメントを出し、週刊誌報道について「遺憾」と表明。現在と過去のJK課メンバーに対し可能な範囲で調査した結果、「不適切な事案は確認されなかった」と報告した。JK課について「現在は自立してまちづくり活動を展開している」とした。

 若新さんは福井大学で2015年度から客員准教授を務め、年1回のペースで起業家教育に関する講義に関わっている。

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