陸上自衛隊は2日、離島防衛を想定した米海兵隊との共同訓練「アイアン・フィスト(IF、鉄の拳)」を25日~3月17日に鹿児島県・沖永良部島や沖縄などで実施すると発表した。水陸両用作戦や指揮機関訓練などで日米の対処力向上や連携強化を図る。沖永良部島での日米訓練は初めて。
沖永良部島では27日と3月10、11日を予定し、予行訓練との位置付け。日米の部隊が島東部の海岸に偵察用ボートで着上陸する。輸送機も使用して部隊が入り、島西部のグラウンドで戦闘訓練をする。
訓練はほかに沖縄の米軍キャンプ・ハンセン、熊本の高遊原分屯地、長崎の相浦駐屯地も使う。日本側は陸自の水陸機動団や海自の輸送隊など約800人、米側は第31海兵機動展開隊や海軍第7艦隊など約1300人が参加する。
IFは2005年度から米本土で実施。海洋進出を強める中国を念頭に前回22年度は初めて日本国内に移り、鹿児島県内の徳之島や喜界島でも展開した。