エンゼルスがスアレスとの年俸調停に勝利 今季年俸は92.5万ドル

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ホセ・スアレス(エンゼルス)の年俸調停は球団側の主張が認められたようだ。スアレスは昨季でサービスタイム(=メジャー登録日数)が3年を超え、今オフ初めて年俸調停権を取得。今季の年俸として球団側が92万5000ドルを提示する一方、選手側は135万ドルを希望し、合意に至らないまま年俸調停を迎えていた。球団側の主張が認められたことにより、スアレスの今季の年俸は92万5000ドルに決まった。

現在26歳のスアレスは、2019年にメジャーデビューを果たしたベネズエラ出身の左腕。最初の2年間は目立った活躍ができなかったが、メジャー3年目の2021年に23試合(うち14先発)で8勝8敗、防御率3.75を記録し、翌2022年も22試合(うち20先発)で8勝8敗、防御率3.96とまずまずの活躍を見せた。しかし、昨季は11試合(うち7先発)で1勝3敗、2ホールド、防御率8.29と低迷。左肩痛による長期離脱もあり、チームの期待を大きく裏切る結果となってしまった。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」では、初めて年俸調停権を取得したスアレスの今季の年俸を110万ドルと予想していた。球団側はそれを下回る金額を提示し、選手側はそれを上回る金額を希望していた形だが、球団側の勝利という結果に。今オフの年俸調停はジャズ・チザムJr.(マーリンズ)に続いて球団側の2連勝となった。なお、年俸調停では、両者の希望額の中間を取るようなことはせず、どちらか一方の主張が認められることになっている。

今季のエンゼルスは大谷翔平が退団したことで5人制の先発ローテーションを採用することが予想されており、現時点ではリード・デトマーズ、グリフィン・キャニング、パトリック・サンドバル、タイラー・アンダーソン、チェイス・シルセスの5人がローテを形成する見込み。スアレスはザック・プリーサックやサム・バックマンとともに、ローテ入りを目指して競争する立場となる。なお、スアレスとの年俸調停が終了したエンゼルスは、まだテイラー・ウォードとの年俸調停を残している(球団側430万ドル、選手側480万ドル)。

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