「自転車ヘルメット着用を」 長崎県警、初の一斉啓発活動

自転車利用時のヘルメット着用を呼びかけた啓発活動=諫早市

 昨年4月施行の改正道交法で自転車利用者のヘルメット着用が全年齢で努力義務化されたことを踏まえ、長崎県警は2日、県内各地で着用を呼びかける初めての一斉啓発活動に取り組んだ。
 このうち、通学路になっている諫早市高城町の県道での街頭活動には県警交通企画課と諫早署、市交通安全協会の関係者約10人のほか、県警の自転車ヘルメット着用広報大使に任命されたバスケットボール長崎ヴェルカのクラブマスコット「LUCA(ルカ)」が参加。自転車や徒歩で登校する中高校生にちらしなどを配り、「ヘルメットを着用しているかいないかでは、事故に遭ったときのけがの大きさも変わる」などと着用に理解を求めた。
 県警が昨年、県内で認知した自転車が絡んだ人身事故は97件。着用率は19.6%で、死亡した2件2人はいずれも未着用だった。同課は「着用していた場合と比べ、未着用の致死率は2倍以上という全国統計がある。自転車事故は頭部を負傷するケースが多い。命を守るため、ヘルメットを着用してほしい」と呼びかけている。

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