被害女児の母親と共謀 わいせつ動画撮影 那覇地裁、男に有罪判決

(資料写真)那覇地裁

 13歳未満の女子児童にわいせつな行為をしたなどとして、強制わいせつと児童買春・児童ポルノ禁止法違反の罪に問われた男に、那覇地裁(小野裕信裁判官)は2日、懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)を言い渡した。被害女児の母親である女も児童ポルノ製造で共謀したとして、懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年)となった。

 判決によると、男は女児の胸などを触ったほか、女と共謀の上で、約半年間で5回にわたって女児の胸などを動画撮影した。

 検察側の冒頭陳述によると、男は以前から女と性的関係を持って現金を渡していた。女が女児をホテルに連れて来るようになると、スマホで女児の裸を撮影し、現金を支払っていた。

 小野裁判官は「性的満足を得ようとした男も、対価欲しさに撮影に協力した女も厳しく非難されるべきだ」と非難。「被害者のことを考えているとは到底思えない犯行。やったことをよく考えて」と説諭した。

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