コンサートで寄付呼びかけ 作新学院高、被災地に向け

演奏する作新学院高の吹奏楽部員たち=3日午前、栃木県庁

 宇都宮市の作新学院高の吹奏楽部が3日、能登半島地震の被災地を支援するため、栃木県庁のエントランスホールでチャリティーコンサートを開いた。同校と被災地は、石川県マーチングバンド協会の山田正俊理事長から長年指導を受けるなどの縁があった。入場は無料とし、演奏の前後に生徒らが被災地への寄付を呼びかけた。

 約60人の部員は、10年に閉校した石川県立珠洲実業高(珠洲市)から19年に譲り受けた赤いユニホームを身にまとった。「上を向いて歩こう」などを力強く演奏し、約500人が聞き入った。2年生で吹奏楽部長の宮田心春さん(17)は終演後、「精いっぱいの元気とエールを届ける演奏ができた」と話した。

寄付を呼びかける作新学院高の生徒ら=3日午後、栃木県庁

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