橋岡大樹スタンド観戦のルートンは敵地でニューカッスルと壮絶4-4ドロー【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第23節、ニューカッスルvsルートン・タウンが3日にセント・ジェームズ・パークで行われ、4-4のドローに終わった。なお、ルートンのDF橋岡大樹はベンチ外となった。

直近のブライトン戦を今シーズンのベストパフォーマンスによって4-0の快勝を収めたルートン。同じくアストン・ビラに快勝を収めた8位のニューカッスルのホームに乗り込んだ一戦では連勝を狙った。そのブライトン戦でハッターズファンに初お披露目となった橋岡だが、この試合では遠征メンバー入りも残念ながらベンチ外となった。

橋岡がスタンドから見守ることになった一戦は開始直後にホームチームが地力の差を見せつける。7分、右サイドのスペースを狙うトリッピアーに良い形で展開されると、ボックス中央に走り込んだロングスタッフが絶妙なグラウンダーの折り返しを右足のスライディングシュートで左隅へ流し込んだ。

序盤にビハインドを背負ったルートンだが、以降の守勢を何とか耐える。すると21分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でボックス左のモリスが頭で折り返したボールをオショが頭で押し込んでファーストチャンスを同点ゴールに結びつけた。

ここからより拮抗した攻防も期待されたが、ニューカッスルが瞬く間に勝ち越しゴールを奪う。23分、自陣ボックス内からのロングカウンターでアルミロンの縦パスに反応したゴードンがそのまま左サイドを独走。ボックス内に持ち込んでの右足カットインシュートはGKにはじき出されたが、こぼれをロングスタッフが冷静に左隅へ蹴り込んだ。

前半半ばから終盤にかけて試合は一進一退の攻防に。すると、その攻防のなかで違いを生んだルートンのキーマンが貴重な同点ゴールをもたらす。40分、ハーフウェイライン付近で相手DF2枚を個人技で剥がしたバークリーは左のダウティーにラストパスを送った後にゴール前に詰めると、シュート性のクロスをGKが前にはじいたこぼれを冷静に押し込んだ。

粘りのルートンが2度のビハインドを追いつき、試合は2-2のイーブンで後半に突入。立ち上がりはゴードンに代えてウィルソンを投入したホームチームの流れで進んだが、先にゴールをこじ開けたのはアウェイチーム。

59分、オグベネがボックス内でDFバーンのファウルを誘ってPKを獲得。これをキッカーのモリスが冷静にGKドゥブラフカの飛んだ逆に決め切る。さらに、畳みかけるルートンは62分、カウンターからダウティー、バークリーと繋いでボックス右のアデバヨにラストパスが通ると、前節ハットトリックの好調ストライカーがゴール左下隅へ対角シュートを突き刺した。

まさかの連続失点で一気に2点のビハインドを背負ったニューカッスルは、バーン、アルミロンを下げてリヴラメント、バーンズを同時投入。ここから一気に攻勢を強めると、67分には波状攻撃から左サイドのギマランイスが上げたクロスを大外に飛び込んだトリッピアーが一瞬DFの前に入ってボレーで叩き込む。さらに、73分には球際の攻防を制したマイリーがペナルティアーク手前のバーンズに横パスを送ると、バーンズが枠の外側から巻く絶妙な左足のコントロールシュートをゴール左下隅に突き刺し、見事な連続ゴールでスコアをタイに戻した。

以降は2点差を追いついたニューカッスルが完全に勢いづいて猛攻を仕掛けていくが、最後のところで身体を張るルートンの守備を前にフィニッシュに乱れが生じ始める。

10分が加えられた後半アディショナルタイムでは互いに5点目を奪うチャンスはあったものの、試合は4-4のままタイムアップを迎えた。難所での勝ち点3を逃したものの、2試合連続4ゴールのルートンは大きな勝ち点1を持ち帰ることになった。

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