チップ・ガナッシ、WEC開幕戦での第3ドライバーを発表。バンバーとリンにブルデーが加わる

 セバスチャン・ブルデーは、WEC世界耐久選手権第1戦『カタール1812km』における、2号車キャデラックVシリーズ.Rのドライバーラインアップを完成させた。チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)が運営するキャデラック・レーシングは、アール・バンバーとアレックス・リンのコンビにブルデーを加え、3月2日(土)に決勝が行われる2024年シーズン開幕戦に臨むことになる。

 このアメリカンチームの発表によると、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の常連であるブルデーは今シーズン、北米スポーツカー・シリーズでのチームメイトであるレンガー・バン・デル・ザンデや、“選ばれたCGRのチームメイト”と世界選手権でのローテーションの一部になるという。

 なおCGRは、シリーズのハイライトであるル・マン24時間レースや最終戦のバーレーン8時間レースなど、開幕戦を除く計7ラウンドでのサードドライバーの割り当てをまだ確認していない。

「幸運にもチームがこれほど強力なドライバーを擁しているのであれば、チャンスがあるときにその才能を活用するのは理にかなっている。チップ・ガナッシ・レーシングは、デイトナで01号車キャデラックVシリーズ.Rにアレックス・パロウを起用し、それを証明した」と語るのは、CGRのグローバル・オペレーション・ディレクターであるマイク・オガラだ。

「セバスチャン・ブルデーを(開幕戦)カタールで2号車に乗せることで、彼はWECのルールやレギュレーションにふたたび慣れることができる」

「また、アメリカを拠点とするIMSAチームとドイツを拠点とするWECチームとの絆を深めることも可能になると考えている。両者のプログラムを強化することで、2024年のル・マン24時間レースへのアタックに向け、より良い準備ができるようになるだろう」

 CGRは、今年もル・マンで2台のキャデラックを走らせることを目指していることが知られている。ACOフランス西部自動車クラブの選考委員会からこのエントリーが認められた場合、同チームは2台目(となるIMSA)のマシンのドライバーをブルデー、バン・デル・ザンデ、スコット・ディクソンの3名とする可能性が高い。

昨シーズンに続き2024年もIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で01号車キャデラックVシリーズ.Rをドライブするセバスチャン・ブルデー(左)と、チームメイトのレンガー・バン・デル・ザンデ(右) 2023年IMSA第3戦ラグナ・セカ

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