攻撃のこつ、後進に伝授 最上でボクシング・岡沢選手の練習会

小中学生に熱のこもった指導を繰り広げる岡沢セオン(INSPA・日大山形高出)=最上町・旧瀬見小体育館

 パリ五輪ボクシング男子71キロ級代表の岡沢セオン(INSPA、日大山形高出)を講師に招いた練習会が3日、最上町の旧瀬見小体育館で2日間の日程で始まった。岡沢は実技を交えながら、相手ディフェンスを効果的に破る攻撃のアイデアや練習のポイントなどを小中学生に助言した。

 県ボクシング連盟が主催し、主管する新庄ボクシング協会が「MOGAMIウインターキャンプ」として企画した。本県など東北6県から小中学生約80人が参加し、初日はシャドーボクシングや、対戦相手にパンチを当てない「マスボクシング」の基礎などを学んだ。

 岡沢は「最高のワンツーを持っていても当たらなければ意味がない」として、防御を固める相手への攻め方を課題に設定し、全員に考えさせた。参加者は相手の手を振り払う動きや脇へ回り込む動きを織り交ぜるなどのアイデアを披露。岡沢は「こうしたことを常に考えるのが練習になる。もっと深く突き詰めてほしい」と呼びかけた。

 練習後、参加者全員から「パリ五輪頑張ってください」と激励を受けた岡沢は「みんなに金メダルを見せにくる」と約束した。4日は脚の使い方などを学ぶ予定。

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